こんにちは、今回はロードスターを離れて旅行記編です。JR東日本のポイントサービス『どこかにビューーン』を活用し、今回は青森に行ってきました。
この『どこかにビューーン』とは、昨年の12月1日から正式にサービスが開始されています。JREポイント6,000ポイント(実質\6,000)で、JR東日本管内・新幹線47駅の『どこかの』往復新幹線指定席チケットが手に入るという、とてつもなくお得なサービスです。この『どこかの』というところが、このサービスのポイントで、抽選でどこに行かされるのかわからないスリル満点なサービスなのです。
私の過去ブログで詳しく紹介していますので『どこかにビューーン!』とはいったい何なのか?をお知りになりたい方がいらしたら是非、過去のリンクから辿ってみて下さい。(『乗り鉄編~『どこかにビューーン!』って何?【第27回】』)
『どこかにビューーン!』は今回で3回目の活用です。1回目は秋田、2回目は燕三条、そして今回は『七戸十和田』が当選しました。普通に新幹線を利用すると、東京ー七戸十和田は16,610円なので、それを、たった3,000円分のポイントで行けてしまうのですから、すごーくお得なサービスです。青森はこんなことがなければ、なかなか選ばない旅行先ですし、実は1カ所、以前からどうしても訪れたかった場所もあり、過去3回の中でも一番良いところが当たりましたね。ということで今回は青森一軒宿温泉旅と称し、七戸十和田駅でレンタカーを借りて青森の温泉を中心に旅行してきました。
青森の温泉といえば酸ヶ湯?いえいえ、もっと良いのがあります
七戸十和田駅が決まり、今回は旅行日まで2週間ほどあったのでいろいろ行き先を考えてみました。まずは外せないのが十和田湖と奥入瀬渓流、そこに八戸の海鮮グルメ、弘前城や岩木山神社といった弘前、太宰治を訪ねて津軽、恐山や大間のマグロで有名な下北半島、世界遺産の白神山地とたくさんの景勝地があります。あまり欲張ると逆に疲れるので、主に中央部の十和田・青森・弘前に絞りました。実は、津軽や下北半島は列車旅で数回訪れていますし、冒頭に少し話をした以前から訪れたい場所が五所川原にあるので、青森中央部の温泉巡りをテーマに行先を決めていきました。
青森で温泉と言えば『酸ヶ湯温泉』が浮かびますね。地図で調べてみると十和田湖から30分程度。ということで初日は十和田湖周辺の温泉に入って新幹線の疲れをとり、奥入瀬渓流を少し散策して、酸ヶ湯温泉で汗を流すというプランにしてスタートしました。十和田湖周辺の温泉で調べると『蔦(つた)温泉』という雰囲気のある温泉もヒットしたので、まずはここを目指します。国道102号線は山間を抜ける奥入瀬川に沿った旧道で、50kmぐらいでドライブするにはすごく気持ちがいい道路です。景色は自然いっぱいというよりは、まだ人の生活を感じられるような田舎道で、時々奥入瀬川が並行します。この道、ロードスターで走ったらすごーく気持ちがいいんだろうなぁ。
もうすぐ蔦温泉というところで、『谷地(やち)温泉』の看板が目に飛び込みました。ほとんど通り道だったので寄ってみることにしたのですが、これが絶品温泉!でした。大通りから分岐した細い道の途中には日本三大秘湯の文字もあり、もしかしたら、私が知らないだけで相当有名なところなのかもしれません。
谷地温泉に到着すると、木造建築の味のある風情、入り口から魅了されます。販売機で入浴券(800円)を購入して受付に渡し、狭い通路の突き当りがお風呂になっています。脱衣所は5名ぐらいでいっぱいの広さです。さてお風呂は、照明が少し落ちた総ヒバ造り(こちらはヒバの木なんですね)湯船は手前と奥に1つずつ、出る寸前で気がついたのですが、一番奥にはシャワー付きの洗い場もあります。(なんとシャンプーまで)
手前は『下の湯』といってややぬるめ(38℃)ですが、もっとも温泉の効能が強く、1時間ほど浸かることを推奨しています。お湯は透明なのですが湯の花のようなものがたくさん浮いていて、いかにも効能がありそうです。また奥の『上の湯』はやや白濁した熱め(42℃)のお湯です。さすがに下の湯に1時間入ることは厳しかったので、30分ほどゆっくり下の湯に入り、そのあと10分程度上の湯にも浸かり、最後はシャワーで身体を洗って出てきました。
いやー、予定していなかったのですが、ここは最高でした。谷地温泉は旅館にもなっており宿泊も可能です。こんなところに一泊も良さそうですね。一応、WEBサイトがありました(結構立派!)のでリンクしておきます。
さて、汗もまだひいていませんが、5分ほどで当初の目的地の蔦温泉に到着です。こちらは谷地温泉と比べるとしっかり手入れされている木造の立派な一軒宿です。きれいに整えられた庭を抜けると入口があり、カウンターで入浴代(800円)を払ってお風呂に案内されます。脱衣所は結構きれいで広く10人ぐらいは問題ない感じです。お風呂に向かうときれいな脱衣所からは想像できない、さすが平安時代開湯の由緒正しきたたずまいが目に飛び込んできます。谷地温泉よりやや広めで天井も高く、しっとり落とされた照明がそれだけでリラックスさせてくれます。
この時間帯(11:00ごろ)は男湯が『久安の湯』という有名な方の湯舟だったみたいですが、時間帯によって二つの湯舟は切り替わるようです。久安の湯は、湯舟が一つで手前に水風呂があり、その横に立って浴びるタイプのシャワーがあります。(シャンプー完備)
お湯は谷地温泉と違い、無色透明で、源泉湧き流しと言われる底からお湯が湧きあがってくるタイプの温泉です。確かに入っていると下から時々泡が噴き出し、それが身体に当たると心地よいのです。温度はちょうどいい感じ(42℃ぐらい)です。お風呂から出ると、横の部屋には休憩室があり、ロッキングチェアで揺れながら、庭を眺めてまったりできます。
ちなみに蔦温泉の敷地内にはアントニオ猪木さんのお墓があるようで、受付にはアントニオ猪木さんの写真などが飾ってありました。なぜアントニオ猪木さんがこの青森・蔦温泉にお墓を建てたのかについて、気になってちょっと調べたのですが、結構諸説あって長くなりそうなので、興味を持たれた方はネットなどで調べてみてください。
ということで、もう旅の最初から大当たりの温泉に2軒浸かって、天気も良く最高な気分で蔦温泉を後にしました。蔦温泉も非常に立派なWEBサイトがあったのでリンクしておきます。
ヒバ千人風呂の酸ヶ湯はなんと混浴でパス、浅虫温泉へ
さて温泉でまったりしすぎてお腹も減ったので、奥入瀬渓流を歩く前に、この地域のソウルフード『バラ焼き』を食べにいきます。バラ焼きで検索すると有名そうなお店があったのですが、相当市内の方に戻らねばならないので、湖畔で唯一開いていた十和田湖畔の子ノ口湖畔食堂さんに入りました。
食券を受付で購入し、テーブルに案内される感じです。十和田地域だと秋田料理もかなり提供されているようで、稲庭うどんやきりたんぽ定食などもメニューにありました。また僕たち以外は中国からの観光客も多く、中国語のメニュも用意されてました。ちなみにバラ焼きとは牛肉と玉ねぎを甘辛の醤油で煮込み、鉄鍋に乗って提供されます。付け合わせもたくさんついていて、想像通りの味でしたが、やはり美味しかったですね。
この後、奥入瀬の渓流を湖畔側から1時間ほど散策しました。当日の天気は良かったのですが、やはり数日前に降った雨の影響か、遊歩道はぬかるんでいるところもあり、また川には流木がたくさん残っていました。この奥入瀬渓流の良さは、車道と川面(かわも)がほとんど同じ高さにあるので、クルマに乗っていても渓流の雰囲気が楽しめます。環境面からみても、もちろん歩くのが一番良いのですが端から端までだと14kmほどありますので、体力に自信のない方は銚子大滝付近ににある駐車場から銚子大滝を見て、そこから1時間ぐらい歩いて帰ってくるのが良いのではないでしょうか?本当に気持ちが良い渓流散策なのですが、見せ場は前半(湖畔に近いところ)に多いですね。また駐車場までの戻りはバスを使う手段があるのですが、時刻表をチェックしておかないと結構本数が少ないので、結局、歩いて戻ってくることになります。
私が行ったのは7月上旬でしたが奥入瀬は市内よりも5℃くらい涼しいし、渓流散策の遊歩道は木陰の中、川にずっと沿っています。1ー2時間くらいなら女性でも難なく歩けると思います。
それなりに身体を動かしましたので、3つ目の酸ヶ湯温泉を目指しますが、ここで問題が発覚しました。どうやら目的の酸ヶ湯温泉・ヒバ千人風呂は『混浴』とのことで、これには同行者から完全にNGが出てしまいました。まぁ、とりあえず宿泊地までの通り道なので行ってみることにはしましたが、入浴はあきらめるしかないですね。酸ヶ湯温泉は有名な温泉だけに駐車場も大きく(温泉前にある第1駐車場ともう一段上に第2駐車場があります)建物もなかなか立派ですが、しっかりと観光地化され、第一駐車場側にはお土産物屋さんや食べ物屋さんも数件あります。ということで経験として、無料で入れるところまで堪能し、酸ヶ湯温泉入湯はあきらめ、宿泊地・浅虫温泉に向かうことにしました。うーーん、ちょっと残念!
みちのくカフェと青森市内で夕食!
酸ヶ湯温泉を後にして、本日の宿泊地・浅虫温泉に向かいます。時間もまだ夕食には早いので、まず宿にチェックインしてから、青森市内で食事をする予定です。十和田方面から一気に下り、国道7号線にぶつかると、そこはすでに青森市内です。更に海沿いに浅虫温泉方面に向かうと国道4号線と合流し、しばらく行くと海に面します。ここの景色、いいですね。湯ノ島がすごく近くに見える海沿いのドライブはなかなかのものです。こういう景色に出会うと、やっぱり『ロードスターだったらなぁ』と思わざるを得ないですね。
さて、今回のお宿は津軽藩本陣の宿『柳の湯』さんです。津軽藩本陣管理職だった庄屋という経緯を持つお宿だけに設備はやや古いですが、きれいで清潔感があり、なんといってもお風呂が魅力な老舗旅館です。
チェックインを済ませて部屋で少しゆっくりし、いよいよ夕食に向かいます。ただその前に、実は1カ所気になるところに立ち寄ります。以前TVで松山ケンイチさんが『世界一うまいシェイク』と番組で紹介していたみちのくシェイクに寄って世界一を飲みたいと思います。
国道に何気なく建っている『みちのくシェイク』ですが、店構えはちょっとアメリカンで青森のやんちゃな人が集まりそうな感じです。しかし、店内は数台のコインゲーム機と手作り風のサンドイッチやおにぎり、焼きそばなどがテーブルに並べてあり、その時間はなんと若い女性のワンオペでした。そしてお目当てのシェイクはというと。。。もう100種類をはるかに超えるシェイクメニュがあります。更にクレープやソフトクリームもあって心が動いたのですが、これから夕食なので、グッと我慢しました。。。
正直、どれを選んだらよいかわからないので、僕は松山ケンイチさん推薦のメロンシェイク(300円)、同行者は一番人気の生イチゴシェイク(450円)を頼みました。量はマクドナルドより少し少ないぐらいですが、なかなかの飲みごたえ。どうやらドライバーさんが飲みやすいように少し硬めになっているそうです。そういえばシェイクって最近飲んでなかったのですが、スタバのフラペチーノよりも飲みやすいし、何といっても安い!東京に帰ってからも、ハマりそうです。
夕食の前でしたが、シェイクでそこそこお腹が膨れたので、市内の駐車場にクルマを停めて青森駅方面を散策することにしました。青森駅といえば、僕たち世代の『乗り鉄』にとっては特別な思いがあります。前日の夜に上野を出発した急行八甲田が青森駅に着くと、青函連絡船の乗船口まで疾走します。なんで疾走したのか忘れましたが、恐らく青函連絡船の土間席の良い場所を取りたかったのだと思います。夜行であんまり寝つけてないですからね。でも、この青函連絡線に乗ることで函館からの北斗号(5号だったかな)に連絡でき、夕方には札幌に到着できるようになります。北海道ワイド周遊券(20日間有効)がぐちゃぐちゃになるぐらい道内中を旅したことが本当に思い出されます。
歩いて青森駅に近づくと、2年ほど前まであった(ような気がする)古い駅舎や連絡橋がきれいに変わっているじゃないですか?どうやら青森駅も再開発が進んでいるようで、2024年完成でホテル付の立派なビルに生まれ変わるようです。これはちょっと思い出がまた一つ無くなった気分です。
本日最後のお楽しみは食事です。海も近いし海鮮も良さそうでしたが、あえて狭い郷土料理屋を探し、地方の旅行気分を味わおうということで、青森駅から少し国道寄りに行った『六兵衛』さんに入りました。もうイメージ通り、カウンター6席、座敷2つのお店でメニューは全部手書き。食事をちょっとずつ頼みながら、ゆっくりできそうなお店で、どれを食べてもすごく美味しかったです。
ということで、酸ヶ湯温泉『混浴』問題はありましたが、谷地温泉から始まった青森温泉巡りの初日は非常に素晴らしいものになりました。温泉も最高でしたし、やっぱり天気が良かったのも大きかったですね。それにしても新幹線を使うと青森までわずか3時間、ちょっと早く起きれば1日でも十分、青森を満喫できますよ。
いろいろお伝えしたいことを書いていたら、どんどん長くなってしまったので2日目の模様は次回、投稿したいと思います。ぜひ、次回も読んで頂けると幸いです。また、この投稿がみなさんの旅行の一助になったら更にうれしいですね。では、今回はこれまでです。是非、次回もご覧くださいね。
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