今回は鉄道編です。1月にも利用したJR東日本のサービス『どこかにビューーン!』を使って新潟を旅行した旅行記です。私のブログ内でもかなり紹介していますが『どこかにビューーン!』とはいったい何なのか?申し込み方法は?といったことについて、お知りになりたい方がいらしたら是非、過去のリンクから辿ってみて下さい。
『乗り鉄編~『どこかにビューーン!』って何?【第27回】』
この『どこかにビューーン』とは、JR東日本のポイントサービスで、昨年の12月1日から正式にサービスが開始されています。JREポイント6,000ポイント(実質\6,000)で、JR東日本管内・新幹線47駅の『どこかの』往復新幹線指定席チケットが手に入るという、とてつもなくお得なサービスです。この『どこかの』というところが、このサービスのポイントですね。その名の通り、抽選でどこに行くのかわからないスリル満点なサービスなのです。
不幸中の幸いで燕三条に決定!
さて、今回は少し遠くまで行ってみたくて『北上駅』『角館駅』『燕三条駅』『七戸十和田駅』の4駅が候補になったタイミングで申し込みをしました。『どこかにビューーン!』はさすがに47駅のいずれかに無作為に飛ばされるのではなく、まずネット上で予備抽選が行えます。この抽選では4つの候補駅が表示される仕組みで、抽選自体は納得する候補が出るまで何度でも可能です。私も数回抽選した結果、今回の候補地の組み合わせとなりました。いずれも比較的遠い駅ばかりだったので『燕三条駅以外でお願い!』という気持ちで申し込みをしました。
その結果。。。見事に『燕三条駅』が当選しました。まぁ、新潟も行ってみたかったので、それほど気にしていなかったのですが、実は、この後で大きな問題に気がつきます。私は4月8日出発、4月9日帰着と1泊2日の工程で申し込んだつもりだったのですが、良く見ると日帰りになっていました。。。
ネットで何回も抽選しているうちに、どうやら日帰りに設定してしまったようです。逆に言うと『燕三条駅』以外が当たっていたら、ただ往復するだけで終わっていましたね。恐らく抽選側も工程から選んでくれたのかもしれません。
ということで今回は新潟を旅します。食事で言えば、やはり新潟ラーメン、また有名なバスセンターの黄色いカレーライスも食べたいですね。その他海鮮も良さそうだし、観光地でいうと温泉、寺社などいろいろありそうです。村上あたりまではレンタカーを使えばいけそうですし、桜もまだ咲いているころ合いです。
『どこかにビューーン!』は乗車列車が指定されています。今回は6:08東京発のとき301号に乗車しなければなりません。『えー、つけないじゃん。。。』まともに検索すると東京駅では当日移動が無理と出てきます。で、日本橋まで都営浅草線で行って、そこからダッシュでギリといった感じでしたが、同行者の足を考えるとちょっと厳しそう。
そして最後に考えたのが、前回同様内方乗車、つまり一個先の上野駅から乗車する方法です。内方乗車は『どこかにビューーン!』のルールではOKです。京成で上野駅まで行くと6:03京成上野着、僕が乗る新幹線は上野発が6:14なので、JRへの乗り換え時間を考えても約10分あります。ということで無事、当日移動で乗車することができたのですが、とはいっても京成は始発でしたねぇ。久しぶりに始発列車なんかに乗りました。乗ってしまえばあとはラクチン。7:58には燕三条駅に着いてしまいます。新潟って本当に近いですね。2023年5月7日現在、最速のとき号は1時間29分で東京ー新潟を結んでいますので通勤圏内です。
残念ながらこの日は終始雨では無かったのですが、曇り、時々雨といった天気だったので観光要素を減らし、食事と温泉に絞ることにしました。
これが有名なバスセンターのカレーライス!
燕三条駅前の駅レンタカーでクルマを借り(今回はトヨタPasso)まずは新潟を目指します。目的はなんといっても有名な万代バスセンターの真っ黄色なカレーライスです。
まだ朝ご飯を食べてなかったので高速を利用して新潟駅へ、駅からちょっと離れたところに目指す万代バスセンターがありました。近くの駐車場に停めて歩いていくと既にカレーの香りが。。。
TVなどでは見ていたのですが、いかにもこういう場所にありそうな立ち食いそば的な雰囲気で、朝早かったにも関わらず結構な人であふれていました。ちなみにお店の名前は『名物 万代そば』です。
食券方式なのでまず食券を購入します。当然、カレー以外にも、そばやうどんなどいろいろあるのですが、ほとんどの人がカレーを注文しています。カレーはミニカレーライス、普通カレーライス、大盛カレーライスから選べます。周りの人を見ると普通でも相当な量だったのですが、結局お腹も減っていたので普通にしてしまいました。これ、私の様な小食な人にはかなりの量です。とにかくカレーの量も多いのですがご飯の量が半端じゃない。。。小食な人や女性は小で十分だと思います。いったい大盛とはどんな量なんですかね?
味はなるほど、コクが強く飽きない一口一口が楽しめるカレーでおいしかったですね。また、いかにも業務用といった福神漬けも味変の良いアクセントになります。価格も\530とリーズナブルで今度来た時も絶対にリピートしたい一品です。もちろんミニカレーでですけど。(僕はこの後、夜までお腹が減りませんでした)
月岡温泉~美人の泉
本当にお腹いっぱいになって、次は温泉です。ネットで調べると、少し走ったところに月岡温泉という温泉地がありました。そこに『美人の泉』という共同浴場があり、そこに行ってみることにしました。『美人の泉』は月岡温泉街のメイン通りから1本内側に入ったところにあります。共同浴場といっても蔵王などにある共同浴場(第27回『山形編』参照)とは違ってそれなりに整備されていて、洗い場もシャワーもシャンプーもあるところなのでふらっと寄ってもゆっくりとできます。建物の横には駐車場(10台くらいかな)もありますし、料金も \600とまずまずです。
僕はちょうど10:30ごろに着いたのですが、開店が10:00からということもあり、男性のお風呂は僕のほかに2人程度でした。湯船はそれほど広くないですが、5人くらいは問題なく入れる広さです。
泉質は国内随一の硫黄(硫化水素)含有量ということで、蔵王の様な白濁したお湯を想像しましたが、エメラルドグリーンの澄んだお湯で、浸かっているいる時の肌当たりもそれほど強くありません。すごく気持ちの良いお湯ですね。脱衣所にはいろいろな諸注意が書いてあって『硫黄泉で肌がすべすべになるので洗い流さないで出て下さい』と書いてある横に『硫黄泉なので肌の弱い方は水で洗い流して出て下さい』と書いてあるなど『どっちなん?』と突っ込みたくなるのはご愛敬です。
朝、かなり早起きだったのでゆっくりと身体がほぐれました。満足!お腹のカレーはまだ残っているのですが。。。
弥彦神社と新潟ラーメン
レンタカーは8:00~14:00までの6時間しか借りていないので、燕三条方面に戻ります。燕三条駅から30分ぐらい行ったところに弥彦温泉と弥彦神社があるのでそちらに向かってみます。この弥彦温泉のある弥彦駅は駅舎がほぼ神社のようになっていて有名です。ちなみに弥彦駅は弥彦線の終着駅で越後線の吉田駅を通って新幹線駅・燕三条駅、信越本線の東三条駅をつなぐ短い鉄路です。
弥彦神社は越後一ノ宮と言うだけあって立派な神社です。一つ先の駅・矢作駅の街道沿いにある大鳥居は日本一の大きさを誇り、また弥彦神社境内も森に囲まれて広い敷地内にいろいろな名跡が点在しています。一番奥にある本殿は荘厳なもので『晴れていればなぁ』と思うほど素晴らしいところです。
駐車場はまだ桜が咲いており、折りしも強めの風が吹いていたので桜吹雪がすごかったですね。ロードスターだったらクルマの中が桜だらけになるところでした。ただ1つ、ロケーションがすごいんですよ。横が弥彦競輪場ですから。駐車場でも、観光客とギャンブラーといった全く風体の違う人たちが混在するんですよ。この地元と名跡が混濁した感じがまた日本風でもありますね。
思いのほか弥彦神社が良い場所だったので結構な時間を過ごしてしまいました。時間は既に13:00ちょっと前。燕三条駅まで戻る時間を30分と考えてもちょっと弥彦温泉は諦めざるを得ない状況になってしまいました。そこで弥彦温泉をやめ、これも最近有名になってきている新潟ラーメンを食べて帰ろうということになりました。帰りの新幹線は15:29 燕三条発(とき328号)なので、レンタカーを返却してから駅近の人気店『らーめん勝(まさる)』さんに向かいます。
少し昼時を外していたのですぐ、席につくことができました。僕はラーメン屋さんでは定番しか食べません。ここでもメニュの一番上に書いてある中華そば(\700)を選びました。燕三条らしく、金属の独特な器に盛られて提供されています。ちなみに写真は同行者が頼んだ煮卵・チャーシュートッピングです。
ケンミンショーとかで良く、新潟県は『1家庭当たりのラーメン支出額1位』を山形県と競っているんですよね。でも、その割には新潟ラーメンというものの定義が良く知られていませんね。(僕だけかな)ネットでちょっと調べてみるとかなり多彩。新潟地区はしょうゆ味の細縮れ麺と濃厚味噌、燕三条地区は、この勝(まさる)さんもそうですが背油の極太麺とカレーラーメン、更に長岡地区は生姜醤油のかなりスープが濃いめのラーメンのようです。
ちなみに僕の一番好きなのは平打ちの縮れ麺で喜多方とか佐野のラーメンが特に好きです。勝(まさる)さんのラーメンはかなり極太、シナチクも大きく食べ甲斐があります。あっという間に食べ終わり満足な一品でした。朝のバスセンターのカレーがなければ餃子まで食べたのですが。。。(カレーが最後まで影響した旅でしたねぇ)
お店を後にした後、まだ新幹線の時間までもう少しあったので、すぐ隣にあった地場産業振興センターに立ち寄ります。入口には。。。つば九郎?なるほど、『燕』三条ですからね!と大きなナイフとフォークが出迎えてくれます。センター内も素晴らしいデザインの金属洋食器や、いかにも質の良さそうな刃物類がところ狭しと並べてあり、もちろん購入も可能です。チタンのコップとかいかにも冷たいものに合いそうで良かったのですが、お値段もなかなかでした。駅中にも同じような施設がありますが、金属製品の良いものを購入したい方は是非、寄って欲しいところです。
ということで、今回は私の勘違いもあり、新潟日帰りの旅となりましたが、朝も早く十分に楽しめました。逆に帰りの時間も早かったので、帰り時間も遅くならなくて良かったです。JREポイントは毎月溜まっていきますので、また夏までには3回目の『ビューーン』をしたいと思います。
新潟は関東人にとっては近くておいしい観光地です。お酒が飲める人などは泊りでいくのもいいでしょうね。是非、行く場所に悩んでいる方がいたら新潟に行ってみるのも良いのではないでしょうか?
但し、くれぐれも小食な方はバスセンターのカレーは『ミニカレー』にして下さい。(笑)では、今回はこれまでです。次回も是非読んでくださいね。
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