こんにちは、今回も旅行記編です。JR東日本のポイントサービス『どこかにビューーン』を活用し、今回は青森の一軒宿温泉を巡った旅行記の後編となります。前日の模様をまとめた前編も下にリンクしておきますので、是非、こちらから見ていただけると経緯がよくわかります。(旅行記10~青森一軒宿温泉巡り・前編【第40回】)
さて、僕のブログではお馴染みですが、初めて訪れた人のために、今回も簡単に『どこかにビューーン』について説明しておきます。
この『どこかにビューーン』はJREポイント6,000ポイント(実質6,000円)で、JR東日本管内・新幹線47駅の『どこかの』往復新幹線指定席チケットが手に入るという、とてつもなくお得なサービスです。この『どこかの』というところが、このサービスのポイントで、抽選でどこに行かされるのかわからないスリル満点なサービスなのです。
私の過去ブログで詳しく紹介していますので『どこかにビューーン!』とはいったい何なのか?をお知りになりたい方がいらしたら、こちらも過去投稿のリンクから辿ってみて下さい。(『乗り鉄編~『どこかにビューーン!』って何?【第27回】』)
浅虫温泉 柳の湯(旅館)と行ってみたかった鶴の舞橋
さて、後編のスタートは浅虫温泉からですね。今回の旅行で宿泊した『柳の湯』さんは小さな川沿いにある老舗旅館です。津軽藩本陣管理職を担っていたというだけあって歴史を感じられる佇まいです。目的のお風呂は特に素晴らしく、脱衣所を抜けてお風呂場に入ると、総ヒバ造りの立派な湯舟が目に入ります。もちろん宿泊施設なので洗い場も完備しています。
メインの湯舟の横から外に出ることもでき、そこには丸桶式の露天があります。こちらは2~3名ぐらいの小さめの湯舟です。更に、温泉旅館では珍しく、蒸気式のサウナも併設しており、ここまででも非常に魅力的なお風呂ですね。しかし、ちょっと見逃しがちになるのですが、お風呂場の端に、更に1段下がる階段があるのです。上からも見えるのですが、そこには隠されているかのような湯舟が2つあり、少し熱めのお湯が落ち着く、僕は一番お気に入りになった湯舟です。
ちなみにお風呂は19:00に女性用と男性用が切り替わります。両方入りたい方は早めのチェックインをして19:00までに1つ目のお風呂を、それから食事の後や翌朝にもう一つのお風呂に入ると、両方楽しむことができます。僕は青森市内に食事に行ったので、旅館への戻りも遅く、夜も朝も同じお風呂になってしまいました。
夜は早めに床に就きたっぷり寝ました。翌日の朝食は旅館らしく大広間で一人ずつ和食。最近はバイキングのところが多いですけど、やっぱりこういう方が旅行気分が高まりますし、食べ過ぎなくていいですね。昨日青森市内の居酒屋で食べた貝焼きも出てきて、旅館の方もすごく美味しかったです。
朝はまだ曇っていましたが、実はこの日、台風3号が日本に急接近しており、北東北以外は全国的に大雨の日でした。この日の最初の目的地は僕が以前から行ってみたかった『鶴の舞橋』です。ガイドブックなどにも必ず掲載されている木造の素晴らしく美しい橋で、僕はJR東日本のCMで初めて見てから『絶対行ってみたい!』と思っていた場所です。
鶴の舞橋は廻堰大溜池(まわりぜきおおためいけ?)の狭い部分に架かっている日本一長い木造三連太鼓橋だそうです。しかし、三連太鼓橋ってそんなにたくさんあるのかな?ちなみに日本一長い木造橋は静岡・大井川に架かっている蓬莱橋(ほうらいばし)です。
まぁ、日本一は置いておいても、この橋の美しさはCMやガイドブックを上回る素晴らしさなので青森旅行を計画している人はぜひ寄ってほしい場所ですね。
ナビで検索して向かうと、富士見湖パーク側に広い駐車場があります。この日は土曜日でしたが、かなり早い時間に着いたので駐車場はガラガラでした。駐車場から橋までもすぐですし、渡って戻ってきても10分足らずです。写真は、どこからでもいい感じで取れますが、全体を写すとなるとiPhoneではかなり離れないと厳しいです。また、渡った側(丹頂鶴自然公園)から撮影すると岩木山が背景になるので、写真を収めるなら渡ってから撮りましょう。
岩木山(いわきやま)神社で晴れてきた
さて、行ってみたかった鶴の舞橋を後にして、次は少し離れた岩木山神社に向かうことにしました。北上して金木町の斜陽館(太宰治の生家)も考えたのですが、帰りの立ち寄り温泉のことを考えると弘前方面の方がスムーズだったので南下することにしました。
しかし、ナビで岩木山神社を検索するのですが出てきません。『こんな有名なとこなのになぜ?』としばし悩んでわかりました。『いわきさんじんじゃ』じゃなくて『いわきやまじんじゃ』でしたね。これ、ちゃんと覚えておかないと悩んじゃいますよ。
鶴の舞橋から岩木山神社まではクルマで30分ぐらい。岩木山の裾野を迂回するように県道を走りましたが、田舎の一本道でロードスターで走りたかった道ですね。
実はこの辺からレンタカー(ヤリス)の操舵の違和感を感じていたいのですが、ロードスターのFR走行に慣れすぎたせいなのかと気にも留めていませんでした。(この話は後ほど)
岩木山神社につくと晴れてきました。いやー、台風接近の中なかなかの強運です。駐車場に車を止めると、すぐ大きな鳥居があり、そこから本殿までまっすぐ参道が伸びています。
津軽の国・一ノ宮ということで立派な構えです。入口の鳥居をくぐって歩いていくと真正面に岩木山が見えるようになっているんですね。更に第2の鳥居をくぐると、今度は鮮やかな朱色の楼門が見えてきます。更に階段を登っていくと中門があり、抜けると本殿があります。出雲大社とは言いませんが、太いしめ縄が下がった本殿は津軽一ノ宮という名に恥じない堂々たる構えです。
お参りをしてから気がついたのですが、中門の脇に三匹の竜の口の形をした禊所がありました。少し離れたところから、1m以上ある柄杓で水をすくうようになっており、なかなか一人ではお清めしづらいですね。
岩木山神社のWEBサイトがありましたのでリンクしておきます。最後に岩木山神社で気になったのが駐車場で屋台で販売されているアイスクリーム(ちりんちりんアイス?)です。右側がおばあさん、左側がおじいさんが販売していて『何かどっちで買ったら良いか気を遣うなぁ』と思い、結局買わなかったのですが、お腹も少し減っていたし、なにより暑かったので食べたかったなぁ。
大鰐温泉と温泉もやしラーメン
さて、今日はまだ温泉に入っていません。午後は弘前の南、大鰐温泉に向かいます。大鰐温泉は温泉の熱や水で栽培されている大鰐温泉もやしが有名で、それが使われたラーメン屋さんも多数あるようなので、昼食も大鰐温泉で食べることにしました。
弘前市内からは弘南鉄道に沿って南下していきます。乗り鉄の僕としては電車に乗って向かいたかった場所ですね。ちなみに『大鰐温泉駅』はJR東日本・奥羽本線の駅で、弘南鉄道は『大鰐駅(終点)』となります。
ちょうど12:00ぐらいについたのでまずは昼食です。Googleで評価の高かった『いこい食堂』さんに向かいます。町の食堂といった感じの全く飾りっ気のないお店です。でも店員さんも若くて気持ちの良い対応で観光客にも優しい印象でした。メニューはラーメンだけでなく、もう野菜炒め定食あり、かつ丼あり、そばあり、オムライスありのなんでもありのお店だったのですが『まぁ、ここはもやしラーメンかな』ということでもやしラーメンを注文しました。お昼時だったせいもあり、次から次へと地元の人たちが来店されお店は結構いっぱいな感じですが、ラーメンは10分程度で運ばれてきました。
醤油ベースのスープに定番のシナチク・チャーシュー、そして、一般的なもやしに比べるとかなり細目で長いもやしがトッピングされています。
大鰐温泉もやしは、かなりシャキシャキしてもやしの味がやや濃い感じです。これが醤油系のラーメンに合うのかどうかは、僕的には非常にちょっと『?』だったかなぁ。
さて、温泉はいこい食堂さんに隣にある大鰐温泉・大湯会館をにいくことにしました。もう少し味のある青柳会館さんや若松会館さんなどもあったのですが、駐車場が完備されていたこともあり、きれいな建物の大湯会館さんにしました。大鰐温泉の公共浴場はいずれも200円で、ところどころに無料の足湯もあります。大湯会館は見た目通り、きれいな施設で湯舟は1つですが、洗い場もシャンプーもシャワーも完備しています。食事の後の身体を休めてゆっくり入りましたが、無色透明の柔らかなお湯でした。
ちなみに大鰐駅付近には『鰐カム(わにかむ)』という観光施設もあり、ここでは、お土産として先ほど紹介した大鰐温泉もやしなどを購入することができたり、もちろんここにも『鰐の湯(わにのゆ)』という温泉施設(500円)があります。今度は弘南鉄道に乗ってもう1回来るしかないですね。
いよいよ青森お別れ。最後は猿倉温泉で締め!
温泉で十分まったりリラックスして、残念ながら帰路に向かいます。帰りの新幹線は七戸十和田駅 18:53発なので道中、もう一軒ぐらい温泉に入れそうです。帰り道の十和田付近は、前日も谷地・蔦温泉と最高の温泉を体験できたので、もう一つ、気になっていた猿倉温泉を目指してみます。
実は猿倉温泉は昨日も寄ったんですが、日帰り入浴は土日のみで時間も15:00までと書かれていたので今日はそのリベンジです。
午後は天気も良くなり、昨日に引き続き初夏の高原を気持ちよくドライブです。そんな時、冒頭にも少し書きましたが、ちょこちょこ感じていたレンタカーの操舵の違和感をハッキリと感じる瞬間があったのです。自分の意思に反して無理やりハンドルを持っていかれる感じでしたね。
『これは絶対におかしい!!』
もう、この時から気になっていろいろ実験をしながら走りましたが、時々しか起きないのがすごく不気味でした。しばらくして、なんか見慣れないマークが点灯していることに気がつきました。ついに原因が分かったのです。どうやら自動運転機能がONになっていたようです。今のクルマは車線から外れると警告音だけじゃなく、ハンドルも戻されるんですね。またスピードを設定しておくと、車間を確認しながらスピードを自動的に調整してくれるので、文字通り手放し運転が可能になっちゃうようです。
ちょっと設定の仕方が分からなかったので、最後はOFFにして走りましたが、こんな小型車にも自動運転の波が来ていることを感じ、改めてロードスターで良かったな(負け惜しみじゃなくて)と思っちゃったりしました。でも、クルマが壊れたのじゃなくて本当によかったです。
さて、目的の猿倉温泉です。国道103号線を走っていると猿倉温泉の看板が見えます。気持ちよくワインディングを走っていると通り過ぎちゃいそうな入口です。ここを曲がれれば、あとは行き止まりまで行くだけです。木造の細長い建物が猿倉温泉です。
猿倉温泉の日帰り入浴は、土日の9:00~15:00までです。この日も14:00ちょっと過ぎに着いたので、結構ギリギリだったですね。日帰り入浴は新館のお風呂に案内されるようで、こちらは脱衣所もそこそこ広く、お風呂は内湯と露天があります。お湯は蔦温泉のような硫黄臭のするちょい白濁のお湯で、肌当たりが気持ちが良い感じでした。露天風呂は、もう自然むき出しで飛び交う虫を見ながら、ゆっくりと長くお湯に浸かれる、やや温めのお湯になっています。ほーんと、東京に帰るのが嫌になるようなのんびりした気分になれました。ということで青森温泉旅の最後にふさわしい温泉に入ることができたのでした。
ということで、今回も恒例の『どこかにビューーン』を活用し、初夏の青森を2日間満喫しました。いやー、なにより天気が良かったですし、青森に来たのも仕事を除くと大学1年生以来だったので、新鮮でよかったですねぇ。今回寄れなかった津軽地域や、世界遺産・白神山地、大間のマグロや八戸の漁港など食の美味しいところもまだまだたくさんあります。
青森は本当に魅力満載です。ぜひ、ロードスター乗りの皆さまも愛車で青森をドライブすることをお勧めします。
最後に重要なこと!今回の旅行で結構使った国道103号線は十和田地域に入ると携帯が通じないところが多いです。Youtube Musicで音楽を聴いていても、突然曲が止まるので、どうしたのかと思うと圏外になっています。AuとSoftbankではSoftbankの方がやや良かったかな?
そのせいなのか、青森は現金払いのお店が非常に多かったですね。ここ気をつけて下さいね。
では、今回はこれまでです。是非、次回もご覧くださいね。
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